なぜ自己免疫疾患がないのか
(リウマチ(膠原病)は自己免疫疾患ではない リウマチは治る)

 膠原病という病気の概念は、1942年に米国のポール・クレンペラーという病理学者によって提唱されたものでありますが、彼は、始めは膠原病は細胞に問題があるために起こる病気と考え調べたのですが、病理学的に探索しても細胞には全く問題はないということに気がつきました。となれば、細胞外に生じる病気であると考えました。それでは細胞外の何に問題があるかを調べ始めました。細胞と細胞を結びつける結合組織の成分である膠原線維に問題があると炎症が生じ、その炎症が波及して、その周辺の組織や器官の機能が障害されると結論づけたのです。クレンペラーはこの病気を膠原線維が異常になったために生じたので「膠原病」と名づけ、体全体のあらゆる組織に分布する細胞を結びつける結合組織に起こると考えたのです。従って現代も、膠原病を結合組織病と名づけているのです。

 この考え方はまさに正しいのですが、なぜ膠原線維に病気が起こるかについては、彼は答えを出せませんでした。実は答えは簡単なのです。体内に摂取された化学物質は腸管から吸収されて栄養物と共に全身の細胞へと血管を通じて運ばれていきます。もちろん空気中にある化学物質は肺の血管からも取り込まれることもあります。血管は人体のあらゆる結合組織に張り巡らされています。従って血管に取り込まれた栄養物や化学物質は、まずは膠原線維の多い結合組織にもれ出て、必要な栄養分だけは細胞に取り込まれます。細胞に取り込む必要がない化学物質は、結合組織にとどまり細胞同士を結びつけるボンドの性質を持っている膠原線維と結びつきこれを異物と認識した免疫が排除すべくIgG抗体を用いて溶かそうとするのです。しかしながら、IgGは抗原と結びつくと同時に好中球やマクロファージに貪食されて溶かされるはずの生きた異物には有効でありますが、死んだ異物である化学物質を溶かすことはできないのです。するとますますその結合組織には溶けない化学物質がたまっていきます。その時にまた再び無駄な好中球によるどん貪食が始まり、その為に結合組織の膠原線維は断絶し、細胞に穴が開き細胞の中から成分がもれ出てきます。特に免疫にとっては細胞内にある核膜に覆われて、免疫の働きから隠されていた核の様々な成分が初めて免疫の目の前に現れ、それを異物と認識した免疫は核の成分のタンパク質に関する様々な種類の抗体を作るのです。核の成分であるDNAに対しても抗体が作られることもあります。従って免疫学者はこのような生命の設計図であるDNAが内蔵されている核成分に対して様々な抗体ができるものですから、軽率にも膠原病を自己免疫疾患だとはやし立てているのです。(しかもパートⅢに書いていますが、実は抗体を調べる試薬は患者自身の成分ではないことを知ってください。)このような抗体は何も目的的に核を排除しようとする為に作られた抗体ではなく、結合組織の炎症の波及によって生じたいわば必然的な副産物に過ぎないのです。つまり、免疫は忠実に見たこともない自分の核に対して異物と認識し排除しているに過ぎないのです。(パートⅢに書いているように、いわゆる様々な核に対する抗体は、自然抗体であるに過ぎないのです。言い換えると、自分の免疫が自分の核の成分を異物として認識したのではなくて、毎日毎日骨髄で新たに作り続けられるBリンパ球が、生まれたと同時に自然にBリンパ球の細胞膜にひっついているIgMというレセプターが剥がれて血中にもれでたIgMに過ぎないのです。このIgMのレセプターの種類は10億以上もあり、この世にあるあらゆる成分と結びつく可能性を持っているのです。だからこそ膠原病でない人が大量に破壊された細胞から漏出する核の成分に対して、多かれ少なかれ、この自然抗体であるIgMのレセプターに結びつくことができ、陽性になるのは当然なのです。)さらに核にはMHCのクラス1抗原も発現されていないので、自分の免疫のキラーT細胞が攻撃することも絶対にないので、自分の免疫が核そのものを直接的に殺しにかかることも絶対にないのです。

 いつも私が疑問に思っていることで、世界中の自己免疫疾患を言い続けている医学者たちに問いかけたいことがあります。免疫の働きには抗体が関わる液性免疫と、キラーT細胞が関わる細胞免疫があります。彼らは自己抗体のことは朝から晩まで語るのですが、細胞免疫が自分を攻撃するという話は一切しないのです。自分の免疫が自分を攻撃するという話をするときは、抗体のみならずキラーT細胞の働きについても語るべきでありますが、いまだかつて一行も書かれたことがないのです。しかも自己抗体ができたからといって、その後何が起こるかについては一言も語らないのです。これも変だと思いませんか?

 まず自己抗体の話をしましょう。抗体の働きは3つあります。1つめは敵である毒素などを中和して無力化し、かつ敵が細胞に入らないようにすることです。2つめはオプソニン作用といって、敵と結びついて目印をつけ、好中球や大食細胞に食べやすくするという2点に尽きるといっても過言ではないのです。3つめはADCCという働きがありますが、これは敵が細胞に入ったときの働きですから、最初に述べたように、自己免疫疾患は細胞の中で起こっているのではないので話す必要はないでしょう。自己免疫疾患論者は、自己抗体があるということを証明すれば、まるで鬼の首を取ったかのように自己免疫疾患が存在するという証明になると考えていますが、実は仮に自己抗体ができたからといって、何もすぐに組織に炎症が起こり、病気が生じるわけではないことを論証しましょう。

 まず抗体の1つめの働きでは炎症は絶対に起こることもないこともお分かりでしょう。なぜならば中和抗体は炎症が起こらないようにしているのです。例えばIgA抗体は、中和抗体のはたらきしかないのは、まさにIgA抗体は炎症が起こらないために進化の中で作られた粘膜免疫の代表であります。IgA抗体は平和をもたらす使者といってもいいぐらいです。敵も味方も殺さないで、お引き取り願うという仕事をもっぱらやっているからです。IgA抗体のような仕事を人間社会においてもやれる人や国があれば、戦争は起こらないのですがね。ワッハッハ!それでは2つめの抗体の働きであるオプソニン作用によって自己免疫疾患が起こり、その結果炎症が生じ、様々な症状が出てくるでしょうか?これについて考えてみましょう。このように考えていけばいくほど、アホらしいことをやっていることに気がつくのです。確かに自己抗体ができた上での話をしているのですが、この自己抗体がどのようにできるかについて世界中の自己免疫疾患論者は一言も語っていないので、この世に絶対にない自己抗体があるとして考えることは本当にアホらしくなるのです。自己免疫抗体という特定の抗体を作るまでの複雑でかつ緻密なプロセスについて、世界中に何百とある名門大学の医学部の教授先生方が一言も語ることができない、つまりこの世に自己免疫疾患にみられる抗体などができるわけではないということを知っている時に、ドンキホーテのように自己免疫抗体の話をすることが虚しく感じてしまうのです。世界中の医者は頭脳優秀ですが金儲けのためには嘘つきですから、そのような世界中の偉い嘘つきに対して私がたった一人で論陣を張ることの虚しさがわかってもらえますか?その虚しさを超えて、仮に自己免疫疾患によって作られた自己免疫抗体があるとして話を続けましょう。その話が2つめの抗体のオプソニン作用によって果たして炎症が起こるかという問題です。

 上で述べたように、オプソニン作用はあくまでも好中球や大食細胞が抗体と結びついた敵(つまりここでは自己の成分)を食べやすくするだけであります。さぁ、確かに自己の成分を好中球やマクロファージが食べ始めたと考えましょう。好中球やマクロファージはどのようにして自己の成分(本当は化学物質と結びついたタンパク質ですが)を処理するでしょうか?仮にこれが自己の成分であれば、この自己の成分は、何から成り立っていると思いますか?3大栄養素である、タンパク質と炭水化物と脂質がほとんど全てです。もちろん核の成分である核酸や核タンパクなども入っているでしょう。これらは好中球やマクロファージなどの貪食細胞に取り込まれて、消化分解されてしまいます。まず好中球から具体的にどのように自己成分を処理するかを見ていきましょう。その後で、大食細胞の処理の仕方も考察していきましょう。

 好中球は、本来は敵である細菌病原体と接触すると、細菌表面分子に対応する各種レセプターを介して細菌の成分を異物と認識し、接着結合するのですが、自己成分は細菌ではないのでなかなか接着結合することはできません。しかし、細菌類の場合も捕捉して認識するのは細菌表面分子だけでは不十分なので、その場合は上で述べたように、捕捉してくれるオプソニンが必要です。特に重要なのはIgG抗体であります。ところが自己成分に関しては、IgG抗体は作られませんから、実際はオプソニン作用を持つIgG抗体は生まれないのですが、自然免疫としてのあらゆる種類のIgM抗体が少量ながら作られています。仮に作られたと考えて話を進めましょう。実はオプソニン作用は、補体も持っています。(補体についてはお約束していますように、いずれ必ず詳しく分かりやすく書くつもりです。)補体は病原体に接着すると活性化し、補体成分C3bになり、これもオプソニン作用を持っていることを知っておいてください。好中球はIgGのFc部分に対するFcレセプター(FcγR)とC3bに対する補体レセプターなどを持っているので、抗体と補体の両方でオプソニン化された細菌類は貪食細胞である大食細胞や好中球に捕捉されやすいのですが、自己成分は病原体ではないのでIgGも活性化補体のC3bも作られません。

 ところが化学物質が人体のキャリアタンパクと結びついて摂取されるときや、食べ物や飲み物の中に化学物質とタンパク質が既に結合しているものを摂取するときに、大食細胞や抗原提示細胞である樹状細胞は、貪食して取り込み、これらをT細胞に提示して、殺すべくIgGを作ります。ところが化学物質を殺すことはできないので、抗体のクラススイッチをしてIgEを作り出し、排除しようとしますが、最後は無限に人体に入ってくる化学物質に対しては自然後天的免疫寛容を起こすことは何百回も述べました。一方、Bリンパ球も補体に結びついた化学物質とタンパク質の結合体を異物と認識し、同じ結合体を認識したヘルパーT細胞の力を借りてIgGを作り、さらにIgEに作り変えるメカニズムも既に何百回も述べました。IgE抗体は、ハウスダストやダニが運ぶ化学物質に対して何百種類も知られています。同じように花粉が運ぶ化学物質、つまりPM2.5に対して様々なIgE抗体ができることも確認されています。にもかかわらず、同じ化学物質に対して作られているIgGの検査が、なぜ保険適用されないのか、皆さん疑問に思いませんか?ありもしない自己抗体検査試薬に大金をつぎこむよりも、ハウスダストやダニや花粉に対するIgGを調べれば、自己免疫疾患を持っている患者はどんな化学物質と戦っているのかすぐにわかるのに、なぜ調べようとしないのかお分かりですか?現在、IgEの検査は190種類が保険対象になっています。  同じアレルゲン(抗原)に対してIgGの検査試薬は簡単に作れるので、現在、研究用にダニ・カゼイン・グリアジン(小麦)・卵白・ミツバチ・白樺・アルペルギルス・ カンジダなどのカビ5種類も作られています。ダニはほとんどのアレルギーの患者さんがIgE抗体を持っているので、膠原病の患者さんがクラススイッチしていく様子を、例えば同じダニ抗原(ダニアレルゲン)に対して並行してIgGとIgEを同時に調べれば抗体のクラススイッチの度合いも同時にわかり、かつ膠原病がアレルギーに変わっている度合いもわかるのにもかかわらず、なぜダニに対するIgGの検査を保険でさせないのかご存知ですか?これも答えは簡単です。自分の成分を敵にして自己抗体を作る自己免疫疾患などという病気はないということがわかるからです。なぜならば、皆さんがご存知のようにアレルギーは自己免疫疾患ではないでしょう。つまりアレルギーは自己の成分とIgEで戦っているわけではないでしょう。従って、ハウスダストやダニに対してIgG抗体がいくらあるかがわかれば、まずアレルギーと膠原病は同じ敵を相手に戦っている真実が分かるのみならず、まさに化学物質に対して免疫のIgGの殺しの世界から、排除のIgEの世界にクラススイッチしていることもばれてしまうからです。この事実はクラススイッチの遺伝子を見つけ出した我が母校の名誉教授でいらっしゃり、かつ文化勲章受章者でいらっしゃる本庶佑先生は世界中の誰よりも知っていらっしゃるのに一言も口にされないのです。情けない話ですね。

 それでは皆さん、なぜ病原体を殺すときに見られる発熱や腫脹や疼痛などの炎症所見が、いわゆる自己免疫疾患患者に見られるのでしょうか?「炎症とは何か?」で詳しく書いたように、炎症は先天免疫の好中球や大食細胞やNK細胞や補体が成せるわざであることもご存知でしょう。炎症は、後天免疫である抗体によって起こるものではないことも確認しておいてください。そこでもう一度、詳しく3つの貪食細胞(食細胞)である好中球や大食細胞や樹状細胞(ランゲルハンス細胞)に加えて、NK細胞や補体がどのようにして炎症を起こすのかについて勉強し直しましょう。補体の話なしには炎症を語ることはできないのですが、完全に理解して全てを語ることは極めて難しいので、補体についてはもう少し待ってもらいたいのです。すみません。

 貪食細胞には、マクロファージ(大食細胞)、好中球、樹状細胞(ランゲルハンス細胞)の3種類があります。貪食細胞は、広義には上の3つの食細胞を指すことが多いのですが、マクロファージだけを貪食細胞ということがあります。実は敵を食べるという意味では3つとも共通でありますが、少し性格が異なっています。樹状細胞は何よりも敵(抗原)を貪食して、その抗原の断片を所属リンパ節まで運んでT細胞に提示する特徴があります。一方、大食細胞は、抗原を提示する仕事もありますが、所属リンパ節まで運ぶことができません。最後の好中球は抗原提示する仕事は全くないのですが、殺し専門の食細胞といえます。しかしながら、3つの食細胞は上記の違い以外はほとんど同じ仕事をするので、まずは共通した特徴をまとめてお話ししましょう。

 いずれも基本的には病原体を食べて殺すので、病原体に対する防御の最初の先天免疫として極めて大切なのです。これらの食細胞は多くのリソソームを含んでおり外来の異物の消化ができるのです。これらの細胞は、病原体、沈着物、死んだか死につつある細胞、さらに化学物質や化学物質・タンパク質複合体を細胞膜に包み込んで飲み込みます。これをファゴサイトーシスといい、細胞膜の包みをファゴソームといいます。細胞質内で消化酵素(タンパク質分解酵素)および酸素ラジカルを満たしたリソソームがファゴソームに融合してファゴリソソームを形成し、その中の物質を消化するのです。例えば皮膚が傷つけられると、損傷部位に最初に到着する食細胞は好中球です。好中球はその傷から入ってくる細菌や化学物質・タンパク質複合体に対してリソソームにある細胞毒性のある様々な顆粒を放出するのです。

 病原体や化学物質・タンパク質複合体の貪食機能において、特別な3つの抗原提示細胞であるB細胞、樹状細胞、マクロファージは、細胞表面に、ファゴリソソームの中で消化されて得られた小さなペプチドをMHCクラスⅡ分子に結合させて提示することは既にご存知でしょう。ヘルパーT細胞(CD4+)がその後これらの抗原を認識し、Bリンパ球に抗体を作らせたり、細胞性免疫であるキラーT細胞を活性化することができることもご存知でしょう。  食細胞は正常細胞と腫瘍細胞のアポトーシス(細胞自殺)も誘導することができます。また、免疫に関わるあらゆる後天免疫の成分を産生することができるのです。例えば、補体因子、凝固因子、アラキドン酸代謝物、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサン、様々なサイトカイン、タンパク分解酵素、加水分解酵素、活性酸素なども産生することができるのです。私のホームページを読んでこられた人ならば、見慣れた医学専門用語ですね。

 もう少し、殺し屋専門の仕事をしている好中球について詳しく書きましょう。後天免疫の方が高級で複雑で興味深いので、先天免疫の働きは軽んじられることが多いのですが、実は病原体の99%は知らない間に好中球や大食細胞が殺してくれているのです。ですから、もう少し好中球を見直してあげましょう。好中球と膠原病の関係に着目しながら話を進めましょう。

 好中球は、本来は殺すべき敵である細菌病原体と接触すると、細菌表面分子に対応する各種レセプターを介して細菌の成分を異物と認識し、接着結合するのですが、自己成分は細菌ではないので接着結合することはできません。ところが化学物質とキャリアタンパクの複合体は、補体と結びつくと、オプソニン作用を持っている補体は、好中球に接着でき、取り込まれてしまうのです。まず好中球に結合した細菌類や化学物質・タンパク複合体は、好中球の細胞膜(形質膜)がこれを包むようにして、好中球内に取り込みます。好中球内で細菌類を取り込んで丸め込んだ細胞膜の袋を食胞、英語でファゴソームといいます。細菌類や化学物質・タンパク複合体を取り込んだ食胞(ファゴソーム)は、ライソゾーム(リソソームとかライソソームともいう)といわれる顆粒と融合し、ファゴリソソームになります。ライソゾームといわれる顆粒の内要物がファゴリソソーム内に放出されるのです。このライソゾームにはたくさんの加水分解酵素が含まれています。加水分解酵素というのは、高分子の異物である様々な物質を分解消化するために、極めて大切なのです。食物を消化吸収するときに用いられる消化酵素は加水分解酵素そのものであります。

 顆粒内容物が放出された食胞内で細菌類は2つの手段で殺菌されます。1つは酸素に依存する機構により、NADPH酸化酵素系の働きで活性酸素や過酸化水素を発生させ食胞内にて殺菌します。NADPH酸化酵素の話は難しいので省きます。さらに好中球に含まれている顆粒のひとつであるアズール顆粒に含まれるミエロペルオキシダーゼは過酸化水素(H2O2)と塩素イオン(Cl-))から次亜塩素酸(HOCl)を産生します。様々な細菌は、ミエロペルオキシダーゼによる酵素反応で生じた次亜塩素酸(HOCl)により殺菌されるのです。もう1つは酸素に依存しない機構で、顆粒から放出される殺菌性酵素であるラクトフェリンやリゾチームやエラスターゼなどによって殺菌・分解されます。

 細菌類を飲み込んだ好中球はやがて死亡し、死体は膿になって体外に放出されるか、組織内のマクロファージなどにより処理されてしまいます。  ついでに好中球よりも大切といってもよい食細胞のひとつであるマクロファージについて勉強してみましょう。マクロファージこそ食細胞の代表といってもいいのです。というのは、細菌、ウイルス、死んだ細胞等の異物を取り込むことがマクロファージの主要な機能です。このマクロファージの主な役割は、病原体を殺すことと、細胞死の残骸の処理であります。炎症の初期は好中球が担いますが、後期になるとマクロファージが集まり死んだ細胞や細菌を食作用により処理するのです。既に述べたように、マクロファージが貪食した異物や化学物質・タンパク質複合体は小胞(食胞、Phagosome)の形で取り込まれます。細胞内で小胞はリソソームと融合し、リソソーム中に存在する様々な加水分解酵素の作用により分解されることは既に述べました。ヘルパーT細胞やNK細胞が産生するインタ−フェロンγは、マクロファ−ジを活性化し、マクロファ−ジ細胞内のNADPHオキシダーゼなどの酵素の作用で酸化窒素(スーパーオキシドアニオン(02-))をつくって殺菌作用を行います。好中球と同じように、マクロファージが持っているリソソームが含有する加水分解酵素群は酸性条件下で効率良く働く性質を持っており、リソソーム内部の水素イオン指数はプロトンポンプの働きによって pH5 程度と酸性に保たれている。このことによって、中性状態の他のマクロファージの細胞内区画ではリソソームが含む加水分解酵素は不活性となり、不必要な反応を防いで自己崩壊を防いでいるのです。

 リソソーム内腔には生体高分子(タンパク質、脂質、糖質など)を構成単位(アミノ酸、リン脂質、糖、核酸など)にまで分解できる約60種類の加水分解酵素が存在しています。プロテアーゼ(protease)、グリコシダーゼ(glycosidase)、リパーゼ(lipase)、ホスファターゼ(phosphatase)、ヌクレアーゼ(nuclease)、ホスホリパーゼ(phospholipase)、スルファターゼ(sulfatase)などがあり、多くは酸性域に至適pHを持つため、酸性加水分解酵素(acid hydrolase)と総称されます。これらは水が加わると、A-B + H2O → A-H + B-OHという加水分解反応によって基質を分解します。

 リソソームに局在するプロテアーゼは20種類以上あり、それらはカテプシン(cathepsin)と名付けられ、A-Zまで存在します。リソソームにはカテプシン以外の名称のプロテアーゼも存在します。これらのプロテアーゼは活性中心のアミノ酸残基の違いから、システインプロテアーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼ、セリンプロテアーゼに分類されます。ちょっと難しすぎることを勉強しましたが、私にとっては極めて興味深い話なのです。

 ここまでなぜ長々と難しい話を書き連ねたかというと、化学物質・タンパク質複合体を、食細胞のリソソームに含まれる強力な様々な酵素や、活性酸素でも溶かしきれないので、それを結合組織に吐き出してしまいます。もちろん化学物質を殺すことははじめから不可能であります。ところが吐き出された側の結合組織は生命体そのものでありますから、これらの加水分解酵素によって傷つき、その結果、組織障害が起こり、炎症が起こるということを具体的に理解してもらいたいためであったのです。つまり膠原病で生ずる炎症というのは、自分の免疫が自分の成分を攻撃しているのではなくて、ただのとばっちりに過ぎないことをも理解してもらいたいのです。

今日はここまで更新です。

2015/08/27

 別の違った観点から自己免疫疾患がないことをさらに論証し続けましょう。まず自己免疫疾患は、臓器特異性自己免疫疾患と全身性自己免疫疾患に分けられていますが、仮にあるひとつの臓器において自己免疫疾患が起こるならば、つまり、その臓器だけを特異的に異物と認識するということが起これば、その臓器だけに免疫反応がとどまることは絶対にあり得ないのです。なぜでしょうか?答えましょう。人間はそれぞれに自分が自分であるという目印を持っています。この目印は、医学専門的な言葉を使えば、全ての人間は、自分は他人とは違うという目印を持っているのですが、その目印はMHCⅠという遺伝子によって作られたMHCⅠタンパク質であります。このMHCⅠという遺伝子は、一人一人の人間によって全て異なっているので、異なった遺伝子によって作られたMHCⅠタンパク質も全ての人間によって異なっているのです。従って、異なっているが故に、人間一人一人の違いが生まれるのです。いわば指紋が全ての人間を区別する違いと同じなのです。MHCⅠタンパク質は、細胞の指紋のようなものだと考えてください。従って人間の違いを区別するためには、指紋以外に人間の細胞のMHCⅠの遺伝子やタンパク質を調べてもいいのですが、指紋がない場合だけには価値があるのです、面倒極まりないですね。  このMHCⅠという目印は臓器移植に際して極めて厄介な問題を起こすのです。臓器を提供する人(ドナー)のMHCⅠタンパクと、臓器をもらう人(レシピアント)のMHCⅠタンパクは全く異なるので、必ず拒絶反応が起こるのです。つまりレシピアントの免疫はドナーの臓器の成分に対して戦いを挑むのです。ところが自分の臓器を自分の身体のどこか移植しても絶対に拒絶反応が起こらないです。例えば自分の臀部の皮膚をやけどをした別の場所に移植しても、絶対に拒絶反応が起こらず定着するのです。これは一体何を意味しているのでしょうか?MHCⅠが同じであれば絶対に免疫は攻撃することがないという生命の原理原則を示しているのです。同じ目印であるMHCⅠの免疫は、同じ目印のMHCⅠを持った成分を絶対に攻撃することなく共存できるという原則があるからです。私はこれはちょうどなぜ、ものには質量があるのかという問いに対して、答えは『あるからある』という答えしかないのと同じぐらいに説明不可能な原理だと考えています。未だかつてどんな医学者も証明したことがない原理です。

 だからこそ、自己の臓器や細胞を仲間である自己の免疫の細胞が排除するには、自分の身体を構成する成分の細胞の核の中の、自己の目印であるMHCⅠ遺伝子が、何らかの突然変異で別のMHCⅠを持った細胞が生じるということがない限りは自己を排除するなどという間違いは起こりえないのです。逆に、自己の免疫の細胞が突然変異を起こして、免疫の細胞のMHCⅠが変わらない限りは、自己免疫疾患は起こりえないのです。従って自己免疫疾患などとは言葉の遊びです。言い換えると自己免疫疾患があるというのはちょうど『ものは下から上へ落ちる』というのと同じことになるのです。MHCⅠが同じである限り、異物と認識できないのです。もしこのMHCⅠが同じであるにもかかわらず、異物として自己の免疫が自己の成分を攻撃すれば、生命自身が成り立たないと言い換えることができます。

 さらに書き加えると、この原理原則が貫かれる限り、万が一ある臓器が自分の免疫に攻撃されるとすれば、他の臓器も必ず攻撃されるはずです。というのは、免疫というのは自己免疫疾患を主張する偉い医学者のような気まぐれなことはしないからです。アッハッハ!何も免疫は臓器別に特異な免疫があるわけではありません。免疫の働きの原理原則は常に普遍的なものです。それは、アレルギー性結膜炎の機序とアレルギー性鼻炎の機序は臓器が違うからと言ってもメカニズムは同じものなのです。アレルギーや自己免疫疾患は、過剰反応を起こして免疫の原理原則を破って免疫の異常が起こしているわけではないのです。

 自己が自己であることを証明するMHCⅠがあるからこそ、非自己を認識できるのです。つまり自己のMHCⅠに非自己の異物であるアレルゲンや抗原を結びつけて初めて、敵である異物を認識できるシステムが免疫の原理システムであり、その結果アレルギーや膠原病が起こるべくして起こったのです。免疫のシステムは、ちょうど人間は自己を認識することをできて初めて、他人をはじめ自分以外のあらゆる事物や現象を認識できるのと同じことです。デカルトの「我思う、故に我あり。」(Cogito ergo sum)(コギト・エルゴ・スム)と同じです。解説すると、自分を認識することができて初めて、自分の存在を知り、自分を通してはじめて他の存在をも認識できるという意味ですね。ちょっと哲学的で難しくなりましたね。ちょっと脱線しすぎましたね。ワッハッハ!

 従って、免疫はひとたび敵と認識すれば容赦なく徹底的に相手を攻撃し尽くしますので、臓器別自己免疫疾患という概念さえも滑稽なものです。おそらく真実の自己免疫疾患があるとすれば、免疫は必ずや自分自身を殺すまで免疫の働きを弱めることはないのです。絶対原理主義者である免疫は、手加減することは絶対にないのです。免疫は異物を殺すか殺さないかのどちらかなのです。さらに付け加えれば、膠原病で死ぬということも実際にはあり得ないのです。結合組織に炎症が起こったからといって、死ぬ可能性があるとすれば、生命に直接かかわる臓器である肺と腎臓の膠原組織に炎症が起こり、炎症の波及が臓器の細胞にまで及び、細胞が死滅して臓器の機能不全が起こったときだけなのです。肺に間質性肺炎から、さらに肺線維症が生じ、息ができなくなったときは死ぬでしょう。腎臓もひとたび腎不全になれば死ぬのですが、現代は腎透析があるので生き延びることができるようになったのです。残念ながら肺胞が潰れて酸素と二酸化炭素を交換できないときは、肺透析はないので、生き延びるためには肺移植しかないのです。

 感染症が抗生物質とワクチンで征服されて、今ときめいている病気はアレルギーと膠原病と癌であります。膠原病は別名、自己免疫疾患と呼ばれていますが、上に自己免疫疾患は存在しない論証をひとつ挙げたのですが、現在の医学常識(間違いですが)では、膠原病は自己と非自己を見分ける免疫の機能の破綻の結果生じるとされています。この自己と非自己を見分けるTリンパ球の働きは胸腺で教育されるというわけです。つまり、胸腺で自己の成分と強く結びつくものや、逆に結びつきの弱すぎるものは排除されて、自己の成分と適当にひっつくT細胞だけが生き残り、末梢へ出て行くというわけです。骨髄で作られたTリンパ球の97%が、胸腺で細胞自殺(アポトーシス)によって排除され、残りの3%だけが生き残るのは確かな事実ですが、これは何も自己免疫疾患を起こす97%のT細胞が自殺したのではないことも知っておいてください。

 ここで、自己免疫疾患が起こるときに、Bリンパ球の役割はどうなるのかと思いませんか?Bリンパ球の受容体に自己の成分が結びついても自己免疫疾患が起こるのではないかという疑問です。この疑問については、頭の良い自己免疫論者は誰も答えを出そうとしないのです。実は、Bリンパ球は骨髄で作られ、骨髄で成熟するのですが、正常なBリンパ球、つまり正常なBレセプターを作れるのは生まれたBリンパ球の9個のうち、たった1つだけが生き残れるのです。言い換えると、1÷9=0.111…となり、たった10%しか生き残れないのです。後の90%はアポトーシス(細胞自殺)で死んでいくのですが、これも何も自己免疫疾患を起こさないために死んでいくのではないのです。不完全なBリンパ球であるために死んでいくだけなのです。正常なMHCⅠと正常なMHCⅡをも作れるBリンパ球が生き残るのです。それほど完全に正常なT細胞やB細胞を作ることは難しいのです。

 もともとT細胞は骨髄で作られるときにMHCⅠ抗原分子を発現させられている上に、胸腺にある全ての細胞も既に自分の目印であるMHCⅠ抗原分子を保持しているわけですから、同じ仲間であることはわかりきった事なので、何も改めて胸腺細胞がT細胞に自己と非自己を見分けるように教育する必要はないのです。生まれ持ったMHCⅠの遺伝子は、その人の持っているあらゆる細胞に共通ですが、キラーT細胞が自己の細胞を殺すにあたって、自己の細胞の成分と強く結びつくとか弱く結びつくという条件は全く関わりがないのです。なぜならば自分の細胞が自分の細胞を殺すということは元来ありえないからです。 さらに自己の成分とT細胞が結びつくのは、何と何がむすびつくのかについても一切説明がないのです。しかも結びつきの度合いの測定方法にも何も説明がないのです。この説明だけで頭の良い人ならば、自己と非自己を区別できるT細胞を教育する場所が胸腺であるという説明は噴飯ものであることがお分かりでしょう。アッハッハ!

 ましてやT細胞がTCR(T細胞受容体)を通じて自分の細胞と強く結びついたからといって何の問題があるのでしょうか。さらにまた、T細胞が自分の細胞と結びつくのが弱すぎるからといって他の生き物の違ったMHC抗原分子を認識する働きとどのように関わりがあるのでしょうか。また、強く結びつきすぎたり弱すぎたり、あるいは適当に結びつくというのはどのようにして決めるのでしょうか。自己免疫論者はこのような疑問に一切答えようとしないのです。残念です。いつも思っている事ですが「適当な」という言葉ほど非科学的な言葉はないのです。さらに「適当な」という言葉ほど曖昧な言葉はなく、真実をいつもぼやかそうとする相手の意図が見え見えです。

 ただ言えることは、骨髄で作られた未熟なT細胞のままでは、人体を外部の敵(病原体や化学物質)から守ることができないので、様々な身を守るための仕事ができるT細胞に成長させる必要があります。そのために、それぞれのT細胞の役割を決めるために、ただ単に正常なCD4(+)T細胞や、正常なCD8(+)T細胞に分化させるためだけに胸腺があるのです。CD4(+)T細胞はヘルパーT細胞になり、CD8(+)T細胞はキラーT細胞になっていくのです。

 もし、本当に自己を攻撃しないために絶対に胸腺が必要であれば、なぜ20歳前後に最も大きな30gという臓器になり、年をとればとるほど退縮し、脂肪組織に置き換わるという臓器になってしまうのでしょうか?それではBリンパ球も自己免疫疾患を起こさないために骨髄で教育されているといわれますが、骨髄は20歳前後に一番大きい臓器となり、歳と共に脂肪組織に置き換わっていくでしょうか?そんなことは絶対にないでしょう。

 それでは、なぜ胸腺は子供が成長すると共に大きくなり、最盛期を過ぎてしまうと小さくなっていくのでしょうか?その答えを出しましょう。皆さん、生命の38億年の進化はどのようにして起こってきたかお分かりになりますか?一言で言えば、天変地異に満ち溢れた地球という環境に適応できる変異を遺伝子に起こし続けた生命だけが生き残り、生き続けるという目的のためだけに進化し続け、その進化の最終産物が万物の霊長たる人間なのです。それでは胸腺はいつ頃できたのでしょうか?リンパ球を持っている最も下等な動物は、軟骨魚類であります。軟骨魚類は本質的には哺乳類と同等の獲得免疫を持っていることがわかっています。つまり魚類は人間が持っている胸腺や脾臓や免疫グロブリンの遺伝子や、その他のαβTCRやγδTCRやMHCなどの遺伝子を全て持っているのです。TCRというのは、Tリンパ球の受容体のことです。この受容体にMHCⅡと結びついた異物のペプチド複合体が結合するということは皆さん既にご存知ですね。ついでに言えば、Tリンパ球は2種類のTCRによって2つに分けられます。それがαβTCRとγδTCR であります。私たちがTCRというのは、αβTCRのことなのです。この2つのTCR違いについてはまたの機会に説明するつもりです。

 ところで胸腺を持っているエイやサメも自己免疫疾患を起こして死んできたのでしょうか?今もエイやサメは海の中で自己免疫疾患を起こして苦しんでいるでしょうか?ワッハッハ!絶対にありえないことですね。ついでに毒舌を披露させてください。胸腺を持った人類は、いつ頃に自己免疫疾患を持つように進化したのでしょうか?ワッハッハ!人間は新たなる病気を作るために進化することは絶対にないでしょう。この進化の歴史のひとつを取っても、自己免疫疾患がないことはお分かりでしょう。

 それではエイやサメや人間は、何のために胸腺を作るようになったのでしょうか?下等動物も人間にとっても、自分たちの生命に対する大敵はなんだったと思いますか? 病原体です。ウイルスであり、マイコプラズマであり、あらゆる種類の細菌であり、カビであったのです。下等動物も実は感染症で死んでいったのです。さぁ、ここで考えてください。病原体が地球上からなくならない限りは、軟骨魚類から硬骨魚類、さらに高等な両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類も常に病原体と戦う必要がありますね。本当でしょうか?戦わなくても感染症をやっつけることができることはご存知ですか?なぜでしょうか?

 軟骨魚類から哺乳類に至るまでの脊椎動物は一度病原体に感染すると、二度とかからないシステムを進化させたのです。一言で言うと、免疫がついてしまうのです。つまり一度感染しても、死なない限りは、T細胞やB細胞にその敵を死ぬまで覚え続けることができるメモリーT細胞やメモリーB細胞を作ることができるようになり、病気にならないですむようになったからです。脊椎動物は二度なし病というシステムを進化させたのは、皆さんご存知でしょう。さらに万物の霊長たる人間は、病原体をやっつけるもっと賢いやり方をあみ出したのです。それがワクチンです。病気にかからないためにワクチンを作って、メモリーT細胞やメモリーB細胞を人工的に作るようになったのも皆さんよくよくご存知でしょう。

 古来から現代に至るまで、脊椎動物である人間が病気になって、かつ死ぬ敵は決まっていました。病原体でありましたが、新しい病原体というのは、実は古来から新たに生まれたわけではないのです。従って人間がこの世に生を受けて、病原体に出会うのは、生後間もなくから20歳ぐらいまでに、全ての病原体との出会いが終わってしまうのです。幼少期から成人期に至るまでは、全ての臓器や器官は未熟であります。胸腺も例には漏れません。だからこそ、幼少期は胸腺の大きさも重さも小さいのでありますが、成人期になると、充分に胸腺も成長しきり、重さも最大の30gにまで成長するのです。それまで生死に関わる全ての病原体とは接触があり、免疫がついてしまうので、死ぬまでに再び同じ病原体に出会っても、敵を記憶しているメモリーT細胞やメモリーB細胞が既に出来上がっているので、胸腺で新たに成長分化させるT細胞も必要でなくなってしまうのです。だからこそT細胞の成長分化のための胸腺は歳をとればとるほど必要でなくなってしまうのです。ちなみにメモリーT細胞はどこに住み着いているかご存知ですか?はっきりしていることは、胸腺でないことは確かなのです。どこに住んでいるかは、残念ながらどこにも書いていません。

 もし、胸腺が自己免疫疾患を起こさないために自己と非自己を区別できるT細胞を教育する場所とすれば、年をとればとるほど胸腺の働きが減弱していくので、骨髄で作られるT細胞の教育が不可能となり、自分の成分を攻撃するT細胞が増え、自己免疫疾患といわれる膠原病が飛躍的に増えるはずなのに、老人に膠原病が少ない理由はなぜなのでしょうか。それは、胸腺は自己免疫疾患を起こさせないためにあるのではないからです。

 このように胸腺についての通説は矛盾に満ち溢れ、誤りだらけです。さらにマウスの胸腺を取ったからといって免疫の働きが落ちると言うことは知られていますが、いわゆる自己免疫疾患が圧倒的に増えたと言う実験結果を私はまだ目にしたことがありません。従って、胸腺は単純に病原体を含むあらゆる非自己である異物を処理するために必要なT細胞の分化成熟の場に過ぎないのです。そもそも医学者は面白おかしく新しい発見を誇大に宣伝しすぎます。毎日の新聞を読めば、医学者たちは新しい医学の新発見をしたというニュースが満載されています。しかもその新発見は、病気を治すために役立つと口では言うのですが、実は製薬メーカーに薬を作らせてお金を儲けるための新発見に過ぎないのです。病気を治すのは患者の免疫だけであり、医者でもなく薬でもないということだけが永遠の真実であるにもかかわらず、であります。何よりもこの真実だけが人間の病気を治すことができ、従って人間の免疫が偉大な医者であることを絶対に新聞に載せないのです。このように屁理屈をいろいろ並べ、ありもしない自己免疫疾患という衝撃的な理論を学者は好むのは、やはり残念ながらお金儲けのためだといわざるをえないのです。残念です。

 古来から快楽の源泉は富であったのですが、この真実だけは今も変わらないようです。ワッハッハ!

 今日はここまでです。

2015/09/03

 パートⅢに書き始めた理論を補充する形になるのですが、ひらめいたことがあるので忘れないうちにここに書いておきます。できれば、パートⅢを読んでから、この部分を読んでもらえれば、さらによく理解できると思います。特に自己免疫疾患のうちで最大の難病といわれるSLEに関わることでありますが、間接的には全ての自己免疫疾患に通ずる真実であります。SLEは、Systemic Lupus Erythematosusの略語であり、日本語では、全身性エリテマトーデスとか全身性紅斑性狼瘡と訳されます。両頬が赤くなり、ときには鼻梁にまたがって赤くなり、典型的にはまるで蝶が両羽を広げているように見える紅斑の症状が見られるからです。

 SLEを医者が診断するキッカケとして一番多いのは、顔に見られるこの蝶形紅斑であります。私は、誰が最初に蝶形紅斑がSLEの特徴的な症状だと言ったのかを知りたいのですが、もちろん世界の資本主義医療を支配しているアメリカの賢いユダヤ人の医者であったと推定できます。ワッハッハ!皮膚科専門医や膠原病の専門医は、蝶形紅斑を見れば、すぐにみなさんご存知の例の核関連抗体を検査します。まず抗核抗体検査であります。英語でANA検査であります。ここで40以上の値がでると、SLEに特徴的だといわれる抗カルジオリピン抗体、抗Sm抗体、抗DNA抗体が高いか低いかを調べます。これがある値を超えると陽性であると判断され、それだけでSLEと診断されてしまいます。他の一切の臨床症状がなくても、この蝶形紅斑と核関連抗体陽性で一生治らないSLEと決めつけられます。しかも、おまけがつきます。必ずSLEは全身性の病気であるから、腎臓にも及ぶので、その結果、ループス腎炎になるので、腎生検をしなければならないと勧められます。この医者の勧めに驚愕して当院に来られる人が非常に多いのです。

 そもそもあらゆる組織の生検は必要はないと考えます。癌を診断するための生検も、本当に必要であるかどうか私は疑問に感じています。それは癌であれば生検のあとの出血部位から、癌細胞が知らぬ間に他の組織に転移してしまうことがあるからです。ましてや、自己免疫疾患を診断するためにどうして生検する必要があるでしょうか?まずこの世に存在しない病気を診断するために健康な体の組織に傷を入れることは、人工的創傷を金儲けのために加えることになります。いつも言っているように、一度組織の細胞が生検によって永遠に生き返ることがない特定の器官の細胞が6つあります。脳、心臓、肺、腎臓、骨格筋、水晶体の細胞であります。言い換えると、これらも6つの組織は幹細胞がないということです。他の細胞は傷つけられ、かつ殺されてしまっても、幹細胞が残っている限り修復され、新たに組織の細胞が再生されるのです。ところがこの6つの組織の細胞は、生検で人工的に傷をつけられてしまうと、これらの組織の細胞は二度と修復されないのです。つまり医者のつけた一生傷として残ってしまうのです。とりわけ腎臓は一度傷が生ずると、その部分にあった足細胞が死んでしまい、穴があいてしまい、その傷穴から分子の大きなアルブミンや赤血球が漏れ出し、その結果、尿タンパクや尿潜血が一生出続けます。その傷跡は、あくまでも傷跡に過ぎないのですが、従って炎症が起こり続けている腎炎ではないのにもかかわらず慢性腎炎だと診断されて、余計な薬を飲まされたり、余計な食事をさせられたり、生活の活動を制限されて、一生不本意な生活を強いられることにもなってしまうのです。

 本論に戻りましょう。それではなぜ蝶形紅斑ができるのでしょうか?これはヘルペスによる多形性紅斑か結節性紅斑か多形性滲出性紅斑か単純な紅斑であります。皆さん、なぜ私がこれほど確信を持って蝶形紅斑は全てヘルペスによるものだと断定できるかお分かりですか?いつも言っているように、この世の現象は、原因がなくて生じることは絶対にないのです。病気も同じです。病気という症状は原因があってこそ生ずるのです。その原因となる異物が体内に入って、それを好中球や大食細胞や樹状細胞や補体などの先天免疫が捕まえることから免疫の働きが始まります。これが先天免疫であります。これらの先天免疫で処理できなければ、後天免疫に敵が侵入したという情報を伝えます。その情報は後天免疫のリンパ球に伝えられ、さらにリンパ球の遺伝子に伝えられて、様々な遺伝子は敵を処理するために様々な免疫のタンパクを作り出します。それらのタンパクを用いて、敵は殺されるか、排除されるか、共存するかの3つの方法が決められていくのです。これらが決められるまでに、様々な症状が出ます。極めて多彩な症状が見られるのですが、現代の賢すぎてバカである医学者たちは症状を病気だと愚かな患者に思わせ、免疫を抑える薬を出して不愉快な症状をとれば、医者よりもバカな患者は、病気が治ったと思ってしまうのです。医者はお金は儲かるし、無知な患者も快楽が得られるので、症状を取る医療で納得します。ところが病気が治ったわけではないので、再び敵との戦いがいつまでも続くのです。だからこそ毎年医療費は1兆円ずつ増えて40兆円を突破してしまいました。財政赤字は世界一でありますが、医者も国民も他人事としてしか考えません、残念ですね。

 さぁ、それでは現代の進んだ文明に見られる病気の原因となる異物には何があるでしょうか?極論すれば、子供の時に感染するいくつかのウイルスか、風邪のウイルスか、アトピーの人がかかる黄色ブドウ球菌か、化学物質か、ヘルペスしかないのです。他に何がありますか?どう考えても他には何もないのです。私よりも賢い人がおられれば、身の回りにこの3〜4つ以外に人体に入り込んで困った症状を起こす病気があれば教えて下さい。アッハッハ!

 従って蝶形紅斑の原因は風邪によるものでしょうか?違いますね。黄色ブドウ球菌でしょうか?違いますね。子供の時にかかるウイルスでしょうか?違いますね。さぁ、化学物質でしょうか?そうです。膠原病のひとつであるSLEの原因は化学物質なのです。それではSLEの蝶形紅斑は、化学物質を顔から排泄している症状でしょうか?そんなことは自己免疫疾患論者の誰一人言ったことがないですね。彼らのバカの一つ覚えは、SLEは原因がわからないと言うだけですからね。確かに化学物質をアトピーで排泄している可能性も実は否定できないのです。その可能性を保留したうえで、別に原因を考えてみましょう。原点に戻って、まず紅斑とは何かを考えましょう。紅斑とは、炎症に基づく赤い斑と定義されるものです。顔面の紅斑は頬部を中心に分布する蝶形紅斑とそれ以外の分布を示す紅斑に分けることができます。原因としては、全身疾患のSLEや皮膚筋炎の顔面にみられる皮膚症状である場合と、皮膚限局性の疾患である場合が考えられるのですが、元の原因についてはどんな本にも書かれていません。元の原因はなんだと思いますか?やはり、化学物質とヘルペスしかないのです。

 それでは免疫はどのような戦いを顔面にいるヘルペスと行って、顔面にこのような特徴的だと思われる蝶形をした紅斑を起こすのでしょうか?真剣に推論していきましょう。まず両頬や鼻根に近い鼻背は、毛細血管が多いということが知られています。かつ、表皮が薄いということも分かっています。それではヘルペスは顔面のどこに住んでいるのでしょうか?血管に住んでいます。血管のどこに住んでいるのでしょうか?血管神経であります。実は全ての臓器は自律神経である拮抗し合う交感神経と副交感神経によって支配されていると思われがちですが、例外もあるのです。どちらか一方の自律神経の支配しか受けない器官もいくつもあるのです。その一つが血管なのです。血管は交感神経だけで支配されているのです。毛細血管の一つ手前の一番細くなった動脈である細動脈は、交感神経活動が増えると収縮し、血流が減ります。しかし、副交感神経がそもそも支配していないので副交感神経活動を高めても血管は弛緩しないのです。一方、交感神経はどんなときでも活動しているので、交感神経の普段の活動をより少なくすることで血管は弛緩するだけです。つまり、血管の収縮の程度は交感神経の血管を収縮させる神経の活動の増減だけで調節されるのです。副交感神経は関係がないのです。さて、それでは顔の血管神経の交感神経に住んでいるヘルペスをNK細胞が攻撃し、炎症を起こしたり傷ついたらどうなりますか? 交感神経の働きがなくなり、血管が拡張することになるのはお分かりでしょう。この血管に大量の血流が流れ込んだ結果が紅斑なのです。実は顔の血管神経だけにヘルペスが住んでいるのではないのです。従って体のあちこちの皮膚に単純性紅斑や多形性紅斑などが見られるのです。

 以上の説明で、SLEの蝶形紅斑の正しい病名は、ヘルペス性多形性蝶形紅斑か、ヘルペス性結節性蝶形紅斑というべきものです。ですから、正しい治療は抗ヘルペス剤を飲ませれば治るのですが、このような真実をいまだかつて気がついた医者は世界中に誰もいません。残念です。

 今日はここまでです。

2015/09/17

ここまで読んでこられた皆さんは、「松本のおっさんは癌についてどう考えているのか?」と反論的疑問を感じられるでしょう。お答えしましょう。びっくりするでしょうけれども、癌は病気ではないのです。世界中の医者は最も難しい病気は癌だと思い込んでいますが、残念ながら彼らは病気の定義さえ知らないのです。病気の正しい定義を教えましょう。病気とは、異物が体内に入ってその異物を殺すか、共存するか、排除するか、封じ込めるかの4つの答えを出すための免疫との戦いの症状を起こしているだけなのです。癌は人体に入り込んだ異物でしょうか?断じて違います。それでは癌はなんなのでしょうか?

 人間は生まれ、生き続けるために、受精卵に連綿として生命誕生以来受け継がれてきた遺伝子を持っています。まさに人間という生命は遺伝子なしに存在が不可能なのです。遺伝子がなければ生命はただの木石に過ぎないのです。それではこの遺伝子が正常でなくなった時に何が起きるでしょうか?これが癌なのです。生き続けるということは父母から受け継いだ遺伝子が正常に働くからこそ、私たち人間は癌になることはないのです。それでは、遺伝子がどのような異常を起こした時に癌が生じるのでしょうか?

 人体は210種類あまりの組織で作られています。それぞれの組織が相協力し、助け合って初めて正常な生命の維持が可能となるのです。それではある組織だけが大きくなりすぎて、他の組織を押しつぶして仕事ができなくなればどうなるでしょうか?これが癌なのです。なぜ特定の組織が増殖してしまうのでしょうか?それは、その特定の組織の細胞が増え続けるからです。これが癌細胞といわれるものです。それではなぜ正常な細胞が癌細胞になるのでしょうか?まずあらゆる細胞は癌細胞も含めて何に支配されていると思いますか?遺伝子です。癌細胞の遺伝子は自分の細胞だけが周りの細胞のことを一切気にかけずに、自分だけを増やそうとし続けるのです。もともと生まれた時はあらゆる細胞は癌細胞になるつもりはなかったのです。ところが何かのキッカケで、自分の細胞だけを増やそうとしてしまうのです。このような結果的に癌細胞になってしまった細胞の元の遺伝子を癌原遺伝子といいます。英語では、“proto-oncogene”といいます。ちょうど現代の世界中の国で例えれば、癌細胞はまるでアメリカみたいな細胞に見えますね。ワッハッハ!ところが癌化しようとしている癌細胞の遺伝子には、実は常に周りの細胞のことや組織や人体のことを考えて、正常に細胞を働かせようとしてくれる遺伝子もあるのです。ちょうどアメリカにもまともな人がたくさんいるようにです。ワッハッハ。このような遺伝子は癌原遺伝子が細胞を癌にしてしまうことを知ると、正常に戻そうとする仕事をするのです。これらの正義の遺伝子を癌抑制遺伝子といいます。英語では、“anti-oncogene”とか“tumor-suppressor gene”といいます。現代の世界では中国がその役割をしているかもしれませんね、ワッハッハ!

 問題なのは、どうして今まで正常であった癌原遺伝子が変異を起こし癌遺伝子になるかという点です。実は人体は210種類の組織があり、それら組織は細胞からできており、その細胞の合計は60兆個になります。60兆個の細胞の一つ一つには、言うまでもなく遺伝子であるDNAがあります。これらの細胞は毎日毎日分裂と増殖を繰り返していますが、細胞の分裂増殖に際して、DNAも細胞が分裂する際に、自分と同じDNAを正しく繰り返し死ぬまでコピーする必要があります。

 ところで60兆個の細胞が自分の遺伝子であるDNAをコピーする時に一生涯に一度も間違いを起こさないと思いますか?無理です。トータルで毎日毎日25000個の間違ったDNAを作り出していることが分かっています。それでは一生涯に何個の間違ったDNAを作ると思いますか?25000個×365日×80年=7億3000万個の異常な細胞を作り出すことになります。年をとればとるほどDNAのコピーの誤りが累積するので、癌は老人の病気だといわれるのは当然のことなのです。この数字を見れば、人間が癌にならないのが不思議なくらいでしょう。不思議でない理由があるのです。それが先ほど述べた癌抑制遺伝子が働くからです。つまり、7億3000万個のDNAが細胞を癌細胞にしてしまう可能性があるので、このような間違ったDNAを正常なDNAに戻してくれる修復遺伝子があるのです。その遺伝子を癌抑制遺伝子であることは既に述べました。ところが、この修復遺伝子も正しくコピーされる必要があります。間違ってコピーされてしまうと、異常なDNAが修復されなくなります。このような癌抑制遺伝子のコピーの誤りも、老人になればなるほど蓄積することもお分かりでしょう。従って、癌は老人の病気だといわれるのです。

 現代の日本においては、2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で死んでいるのです。ちなみに、人間を自動車に例えると癌原遺伝子はアクセルであり、癌抑制遺伝子はブレーキといえます。アクセルを吹かしていくらスピードを上げても、危険を避けるためにはブレーキを踏めばいいのですが、ブレーキが効かなくなったらどうなるでしょうか?どんどんアクセルが吹かされるばかりで、最後はスピードのコントロールが効かずに事故で死んでしまうのです。これと同じようなことが人体でも起こるのです。癌原遺伝子がどんどん増え続ける一方、癌抑制遺伝子が異常になった時に初めて本格的な癌が生まれるのです。そして癌が生まれた組織を超えて、あちこち身体中にこの癌細胞が増えていくのです。これが転移であり、最後には死を迎えることになります。癌については書きたいほどが山ほどありますが、いずれ詳しく書くことを約束します。しかしここでひとまず癌とは何かを正しく定義しておきましょう。癌とは病気ではなく遺伝子異常症というべきなのです。別名としては、後天的遺伝子異常症と言った方がいいかもしれません。

 さぁ、ここまで読めば、病気と癌の違いがお分かりでしょう。少し病気と癌の違いをまとめてみましょう。

 まず第1点の本質の違いがあります。病気は異物が人体に侵入しない限りは絶対に起こらないのです。従って、この世から人体に侵入する異物をゼロにしてしまえば、全ての病気を根絶することができるのです。ところが癌は遺伝子を持っている限りは多かれ少なかれ、誰も癌になりうるのです。生きている限りは癌から逃れることはできないということです。ただし、全ての人間が毎日毎日人体の遺伝子異常を25000回起こしているわけではないのです。どのようにすれば遺伝子異常を起こさないかという研究をする必要があります。さらに癌原遺伝子がどのようにして癌遺伝子にならないようにできるかという研究も必要です。もちろん癌抑制遺伝子が変異する原因も研究する余地があります。

 2つめの病気と癌の違いはなんだと思いますか?過去の人類が殺されてきた敵は病原体でした。ワクチンと抗生物質で病原体による感染症という病気で死ぬことが先進国ではゼロとなりました。ただ殺しきれない8種類のヘルペスウイルスだけが死ぬまで体内に残り続けますが、ヘルペスとの戦いに負けて死ぬことは絶対にないのです。ところが癌もウイルスによって引き起こされると分かってきました。現在わかっている癌を引き起こす腫瘍ウイルスを羅列してみましょう。

 発癌性があると分かっているウイルスが6種類あります。

①EBウイルス (Epstein-Barr virus) - バーキットリンパ腫

②B型肝炎ウイルス (Hepatitis B virus; HBV) - 肝細胞癌

③C型肝炎ウイルス (Hepatitis C virus; HCV) - 肝細胞癌

④ヒトパピローマウイルス16型 (Human papillomavirus type 16; HPV-16) - 子宮頸癌

⑤ヒトパピローマウイルス18型 (Human papillomavirus type 18; HPV-18) - 子宮頸癌

⑥ヒトTリンパ好性ウイルス1型 (HTLV-1) - 成人T細胞白血病

 おそらく発癌性があると考えられているウイルスが3種類あります。

⑦ヒトパピローマウイルス31型 (Human papillomavirus type 31)

⑧ヒトパピローマウイルス33型 (Human papillomavirus type 33)

⑨カポシ肉腫関連ヘルペスウイルス (Kaposi's sarcoma herpesvirus; KSHV / Human herpesvirus 8; HHV-8) - カポジ肉腫

 発がん性が疑われているウイルスが2種類あります。

⑩ヒト免疫不全ウイルス (Human immunodeficiency virus type 2; HIV-2)

⑪ヒトパピローマウイルス (16, 18, 31, 33型以外)

 発癌性があるのではないかと疑われ始めたウイルスが2種類あります。

⑫D型肝炎ウイルス (Hepatitis D virus)

⑬ヒトT細胞好性ウイルス2型 (Human T-cell lymphotropic virus type II)

今日はここまでです。2015/10/1

 本論に入る前に、今年のノーベル生理医学賞についてコメントしておきましょう。まず、中国の屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生が、古代から漢方薬として使われてきた黄花蒿という生薬から青蒿素という成分を抽出しました。この青蒿素がマラリアの特効薬として使われてきたキニーネよりもはるかに効果的な治療薬になりました。この青蒿素がマラリアを40%も減らすことができ、この人類への貢献が認められてノーベル賞を授与されました。

 黄花蒿は、日本ではクソニンジンと呼ばれ、青蒿素は英語でアルテミシニンといわれます。さらに1973年に屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生は、アルテミシニン分子のカルボニル基を調べ、ジヒドロアルテミシニンの合成にも成功しました。黄花蒿は青蒿素という生薬であり、これは漢方薬そのものですから、まずその話を始めましょう。

 マラリアは、エイズ、結核を加えて世界三大感染症の1つに数えられています。しかもその中で最も感染者数が多いのがマラリアであります。年間2億人もの人が罹患し、その62万人もの人々が毎年命を落としています。しかしながら、この話は衛生状態が悪い南アフリカや南アジアや南米の話であります。先進国にマラリアは全く関わりのない話です。ちなみに、歴史上最高の英雄であるアレキサンダー大王は32歳で亡くなったのですが、何の病気で亡くなったかご存知ですか?まさにマラリアだったのです。漢方薬のクソニンジンと呼ばれる黄花蒿は、中国においては古来からマラリアに効くということが分かっていたので、アレキサンダーもクソニンジンを煎じて飲んでいたら、アレキサンダーはユーラシア大陸を完全にヘレニズム国家として統一していたかもしれませんね、アッハッハ!中国医学がいかに素晴らしいかは、このひとつを取ってもお分かりになるでしょう。

 クソニンジンは東晋時代(317~420年)の葛洪(かっこう)の『肘後備急方』という本から「クソニンジンがマラリア治療に利く」という一節を見て発見したと屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生は語っていますが、実は葛洪が直接マラリアの患者にクソニンジンを使ってマラリアを治したわけではなかったのです。中国古代からクソニンジンが訳のわからない熱病に効くということは知られていたので、葛洪は『肘後備急方』に書き記しただけなのです。

 言うまでもなく、マラリアは中国の南部のベトナムに近いところで古来からいくらでも見られていたのですが、もちろん病名としてのマラリアという名前は存在しなかっただけの話です。皆さん『傷寒雑病論』という中国医学史において最高の書物を書いたのは、後漢(AD25〜AD220)末期の張仲景であることはご存知ですね。この傷寒という病気には、マラリア・インフルエンザ・チフス・コレラ・破傷風などの全ての熱病が含まれていたことを思い出してください。だからこそ屠呦呦(トウ・ヨウヨウ)先生はノーベル賞受賞の報を聞いて「ちょっと意外に感じたが特別な感想はない」と話したのですが、当然でしょう。クソニンジンがマラリアに効くということは3000年前から知られていたのですからね。アッハッハ!クソニンジンなどというのはニンジンの前に“クソ”がつくほど、どこにでも生えている“草”ですから、マラリアが多い土地で栽培して、それを煎じ薬として飲ませれば、タダでマラリアが治ることになっていたのですから。アッハッハ!

 皆さん、覚えていますか?今も終息宣言が出されていない、エボラ出血熱ウイルスの増殖を抑える漢方薬があるのです。この漢方薬の名前は、シマハスノハカズラであり、この根から抽出したテトランドリンがエボラ出血熱ウイルスの増殖を抑えることが発見されたのです。この成分を抽出した人に、なぜノーベル賞をあげないのでしょうか?ワッハッハ!ノーベル賞はたいしたことがないからでしょうか?ワッハッハ!それはともかくとして、シマハスノハカズラのテトランドリンについてコメントしておきましょう。このテトランドリンを発見したのは、なんと日本人の研究員であったのです。その人は米テキサス・バイオメディカル研究所の桜井康晃さんです。桜井さんの研究チームは、エボラウイルスが細胞の中に入って感染にいたる仕組みを研究し、中国原産の植物シマハスノハカズラに含まれる成分の「テトランドリン」が、感染を防ぐことを発見したいきさつを書きましょう。まず、このシマハスノハカズラとう漢方生薬は、中国医学において古来から、いわゆる現代リウマチやリウマチ熱といわれる症状に対して使われてきたのです。この中国医学の経験に着目した桜井さんは、エボラ出血熱に効くのではないかと研究を始められたと思います。その研究の中でシマハスノハカズラの成分のひとつであるテトランドリンに目をつけられたのです。彼の論文によると、同研究所の高度安全実験(BSL4)施設で、致死量のエボラウイルスに曝したマウス7匹に、体重1kg当たり90mgのテトランドリンを2日に1回投与したところ、約半数の3匹が10日後も生存したのに対し、テトランドリンを投与しなかったマウス7匹は、8日後までに全て死亡してしまったのです。

 皆さん、BSL4という意味はご存知ですか?英語の“Bio-safty level”の略語で1〜4まであります。正確な訳は「生物安全基準」と訳すべきですが、「高度安全実験」と意訳されています。レベル4が最高に危険な病原体を扱える施設であり、最も危険な病原体として9種類のウイルスが指定されています。9種類とも全てウイルスであります。⑴エボラ出血熱ウイルス、⑵ラッサ熱ウイルス、⑶クリミア・コンゴ出血熱ウイルス、⑷アルゼンチン出血熱ウイルス(フニンウイルス)、⑸ボリビア出血熱ウイルス(マチュポウイルス)、⑹マールブルグウイルス、⑺ヘルペスBウイルス、⑻黄熱病ウイルス、⑼天然痘ウイルス、の9つです。病気は感染症に始まり、感染症で終わるのですが、実は病気はウイルスから始まり、ウイルスで終わるのです。いやいや、ウイルスで終わるのではなくて、永遠にウイルスを退治することは不可能ですから、病気はウイルスがある限り続くというべきです。アッハッハ!

 ここで、7番目のヘルペスBウイルスは、私がいつも言っているヒトのヘルペスウイルスとは直接は関係ないのですが、間接的には関わりがあるのです。関わりが少しはあると同時に、むちゃくちゃ興味ある名前ですから、ちょっと勉強しておきましょう。

 ヘルペスBウイルスは、1933 年にポリオ研究者がアカゲザルに咬まれ、脳脊髄炎を発症して死亡したあと、その原因を調べるためにその研究者の脳が解剖されました。すると脳の神経組織から新しいウイルスが分離されました。この患者の名前にちなんでBウイルスと命名されたのです。学問的な正式名称はCercopithecine Herpes Virusであり、その頭文字をとってCHV−1と名付けられたのです。Cercopithecineはオナガザルという意味があり、アカゲザルはオナガザル科のサルに属するからです。1がついたのは、サルのヘルペスウイルスの仲間が人間と同じようにたくさんいると推測され、最初に見つけられたので1がつけられたのでしょう。しかもヒトの単純ヘルペスウイルスと同じアルファヘルペスウイルスに分類することができるウイルスなので、ヘルペスウイルスという名前も付け加えられたのです。従って、別名はHerpes simiae 、Herpesvirus simiaeともいいます。Simiaeというのは、サルという意味です。

 ついでにいえば、このヘルペスBウイルスの直径は160〜180nmの粒子でエンベロープを有します。ちなみにヒトのヘルペスウイルスの直径は100〜150nmの粒子であります。このヘルペスBウイルスは、ヒトの単純ヘルペスウイルスと同じく神経節に潜伏し、サルの免疫が落ちるとサルの神経細胞で増殖し、サルの免疫が復活した時に、人間と同じように症状が出るのです。この意味はわかりますか?サルも人間と同じくサル同士の戦いがあり、ストレスが人間と変わらずに存在することを意味しているのです。サルも人間と同じくヘルペスBウイルスで死ぬことはないのですが、QOLがヘルペスBウイルスのために低下していることを思うと、サルにも同情を感じたくなりますね。サルが人間の祖先であるということも理解できますね、アッハッハ!

 ところがこのヘルペスBウイルスはヒトに感染することがあり、致命的なBウイルス病という病気を引き起こすことがあるのです。人畜共通のウイルス感染症のひとつになるのです。従って研究者のB氏は脳髄膜炎を起こして死んでしまったのです。ニホンザル等との接触の機会が多い人は注意してくださいね。特に京大の霊長類研究所の頭のいい人たちがBウイルス病にならないことを祈っておきます。アッハッハ!

 さて本論のテトランドリンに戻りましょう。桜井研究員は、「今後、サルなどでテトランドリンの効果を確認し、エボラ出血熱の薬の開発につなげたい」と話していますが、何も研究しなくてもエボラ出血熱ウイルスにかかった患者の治療は簡単にできるのです。シマハスノハカズラの根を煎じて、エボラ出血熱ウイルスに感染した患者に飲ませれば、タダで治療できるのです。ちょうど皆さんが、私の生薬を煎じて飲んでいるようにです。それは既に中国では古来から行われていることなのです。なぜわざわざ研究が必要なのでしょうか?それは製薬メーカーが金を儲けるためです。なぜでしょうか?というのは、製薬メーカーが新しい薬を見つけた時に、それが天然に存在しているものであれば、新しい優れた薬であっても一切特許料を取ることができないのです。今現在使われている漢方薬は、まさに特許料を取られずに使うことができるのですが、資本主義国家は病気で苦しんでいる人の病気を治すよりも、製薬メーカーは金を儲けることが一番大切であるので、中国の天才医学者たちが3000年にわたって作り上げた漢方薬に関しては、アメリカをはじめとする白人たちは生薬の良さを絶対に認めようとしないのです。生薬に含まれている成分をいじれば新しい薬と認められ、何十年間も薬の特許料を稼ぐことができるので、生薬の成分をいじくりまわして新しい化合物だと言い張るのです。それに加えて、生薬をいくら栽培しても特許料が一銭も入らないどころか、免疫を上げる生薬だけで病気が治ってしまうと医薬業界が破滅してしまうからです。だからこそ目の前にエボラ出血熱で死んでいく人がいるにもかかわらず、彼らは金が儲からないので、中国で既に行っているシマハスノハカズラの煎じ薬を飲ませることをさせないのです。3000年使われてきた他の生薬と同じく、安全であるからこそ中国で認められているにもかかわらず、であります。しかもシマハスノハカズラはどこでも誰でも栽培できるのです。白人は漢方の良さは絶対に認めようとしないのです。中国文明がどんなに偉大であるかを絶対に認めようとしないのと同じです。とりわけアメリカという国は文明の歴史が全くないので、さらに中国文明の偉大さを認めたくないのです。残念です。私も中国文明圏である東洋に生まれて幸せというべきでしょう。アッハッハ!

 その結果、今なおエボラ出血熱は西アフリカのリベリア、シエラレオネ、ギニアを中心にくすぶっています。2015年6月17日付けの世界保健機関(WHO)の情報によると、エボラ出血熱の発生状況は以下のとおりです。エボラ出血熱の患者数は27,341人、死亡者数は11,184人になりました。残念で残念でたまりません。ところで生き残った人はどのようにしてエボラ出血熱ウイルスをやっつけたのでしょうか?答えは簡単です。優れた免疫の遺伝子と、免疫の遺伝子が作った優れたタンパク質を薬として用い、自分の免疫でエボラ出血熱ウイルスを殺してしまったのです。病気は自分の免疫の遺伝子でしか治すことができないことも、もう一度確認しておきましょう。ここで屠呦呦先生のクソニンジンの話は終わりです。2人目のノーベル賞受賞者である大村先生の話に戻りましょう。

 彼は、アベルメクチンという成分を1974年に静岡県伊東市のゴルフ場の土から発見した微生物から取り出しました。これを基にして熱帯地方の風土病である河川盲目症の決定的治療化学物質となったイベルメクチンという抗生剤を作り出したことでノーベル生理医学賞を受賞したのです。やはり抗生物質は製薬メーカーが作り出している薬の中で唯一の病気を治す薬であることも、ここでもう一度再確認しましょう。

 河川盲目症は、別名オンコセルカ症というのです。オンコセルカ症は、回虫である回旋糸状虫による感染症であります。オンコセルカ症という病気は急流の川で繁殖するメスのブユによって人に感染するので河川盲目症と呼ばれるのです。どのようにして人に回虫の感染が生じるのでしょうか?まずブユにミクロフィラリアと呼ばれる回旋糸状虫の前期幼虫が感染した後、この前期幼虫はブユの体の中で幼虫となります。このブユが人間を刺すと、幼虫が皮膚から侵入します。幼虫は人間の皮膚の中に入り、こぶ(小結節)をつくり、そこで12~18カ月かけて成虫となります。メスの成虫はこの小結節の中で長ければ15年生存します。オスとメスが同時に感染していれば、生殖後、メスの成虫は卵を産み、これがミクロフィラリアとなり、感染した人の体内に放出されます。ミクロフィラリアという名前がつくのは、大きさが250マイクロメーター(ミクロメーター)であり、極めて小さいミクロの世界の虫であるからです。成虫は一日に1000匹のミクロフィラリアを産み出します。数千のミクロフィラリアは皮膚や眼の組織内を移動して、病気を引き起こし始めます。重症になると回旋糸状虫のミクロフィラリアが眼に集中し、失明に至る眼障害を発症します。失明の原因となる眼の症状が引き起こされるので、河川盲目症と命名されたのです。

 河川盲目症は、トラコーマと並び、世界上位の失明原因と言われています。皆さんはトラコーマという名前を初めて聞いたでしょう。日本でもトラコーマという目の病気は50〜60年前は存在していたのです。トラコーマはクラミジア・トラコマチスという性感染症を起こすクラミジアの仲間によって引き起こされます。先進国ではほとんどありませんが、発展途上国では毎年600万人の感染者が見られます。河川盲目症は、サハラ以南のアフリカの熱帯気候の農業を中心とする地域で多く見られます。2011年のCDCの発表によると感染者の99%がアフリカ30カ国に集中しています。残り1%はイエメン、および、ラテンアメリカ(ブラジル、ベネズエラ)の主にヤノマミ族で確認されています。2011年には、世界中の37カ国で3700万人が感染しているのです。

 ここで現代世界に最後に残された原始人(?)といわれるヤノマミ族について勉強しておきましょう。ヤノマミ族はアマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族であり、狩猟と採集を主な生活手段にしています。「ヤノマミ」とはヤノマミ語で「人間」という意味です。ブラジルとベネズエラの国境付近、ネグロ川の左岸支流とオリノコ川上流部に住んでおり、人口は1990年時点でブラジルに1万人、ベネズエラに1万5000人の計2万5000人ほど、現在合わせて約2万8000人といわれています。

今日はここまでです。2015/10/08

 ここで、CDCという言葉が突然出たのですが、新聞を毎日読んでいる人ならば、常に出会う言葉ですから、その重要性について説明しておきましょう。まずCDCは、“Centers for Disease Control and Prevention”の略であります。文字通り訳せば、「疾患管理予防センター」であるべきですが、様々な言葉で訳されています。例えば、「米疾病対策センター」とか、「疾患予防管理センター」とか、「疾患対策予防センター」とか、「防疫センター」とか、「アメリカ疾病管理予防センター」と称されています。このセンターは、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにある保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所であります。ここから出される文書は、 非常に多くの文献やデータの収集結果を元に作成、発表されるため、アメリカが押し付ける世界共通ルールとみなされるほどの影響力を持っています。

 ここで現代世界に最後に残された原始人(?)といわれるヤノマミ族について勉強しておきましょう。ヤノマミ族はアマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族であり、狩猟と採集を主な生活手段にしています。「ヤノマミ」とはヤノマミ語で「人間」という意味です。ブラジルとベネズエラの国境付近、ネグロ川の左岸支流とオリノコ川上流部に住んでおり、人口は1990年時点でブラジルに1万人、ベネズエラに1万5000人の計2万5000人ほど、現在合わせて約2万8000人といわれています。

 

 発がん性のある13種類のウイルスの中で、まずEBウイルスから話を進めましょう。

 ①EBウイルス (Epstein-Barr virus) - バーキットリンパ腫です。このEBウイルスは、ヘルペスウイルスの4番目のウイルスです。このウイルスは、単純ヘルペスや水痘帯状ヘルペスよりもはるかにはるかに人間に悪性の度合いが高い癌のみならず、難病を引き起こすのです。原因不明といわれる病気の原因は、実はEBウイルスである場合が多いのですが、どういうものか研究が十分にされていないのです。なぜでしょうか?答えを出しましょう。

 実は、私が常々述べていますように、文明世界に最後に残る病気の原因は絶対に殺しきれない8種類のヘルペスウイルスと文明が便利さのために作った異物である人工化学物質だけであります。ちなみに人工化学物質は近代科学が発祥してから250年間に5000万種類〜7000万種類も作られました。みなさんご存知のように、一時エイズウイルスが世界的なトピックになりました。しかしながら、近頃はエイズの感染者は増えてもエイズで死ぬ人はほとんどいなくなりました。なぜでしょう?エイズを引き起こすHIVウイルスの増殖を完全に抑えきる様々な抗HIVウイルス剤ができたからです。同じように、8種類のヘルペスウイルスのうち、水痘帯状ヘルペス(VZV“varicella zoster virus”)と単純ヘルペス(HSV“herpes simplex virus”)を完璧に抑えきる、抗ヘルペス剤が30年以上前に作られていたのです。かの有名なソリブジンであります。現在使われている唯一のVZVやHSVに対する抗ヘルペス剤であるアシクロビルの2000倍以上の増殖抑制力を持っていたのです。このソリブジンが医薬業界から強い圧力のために医薬業界から葬り去られてしまったいきさつについては、既に書きました。ソリブジンという抗ヘルペス剤が使われ続けていれば、現代文明に生きている全人類の体内を跳梁跋扈しているVZVとHSVを殺すことはできないけれども、完全に神経節に閉じ込めることができていたのです。世界中の医者たちが原因不明だと言っているほとんどの病気がなくなってしまっていたのです。また、ヘルペスについては「ヘルペスのコーナー」を読んでください。なぜHIVウイルスの増殖を抑制できる抗HIVウイルス剤を葬り去ることはしないで、ソリブジンだけを葬ってしまった理由はなんだかご存知ですか?みなさんに考えてもらいたいのですが、私が答えを出していきましょう。

 資本主義においては文字通り金が全てを支配します。アメリカがここ何十年もの間、世界を牛耳ってきたのは世界一お金を持っているからです。さらにアメリカの中でユダヤ人が一番金を持っているので、ユダヤ人がアメリカを支配しているといってもいいのです。もっと正しい言い方は、端的に言えば、ユダヤ人が世界を支配していると言ってもいいのです。アッハッハ!私はユダヤ人になりたい!ワッハッハ!

 ところが世界に冠たる文明を築いた中国は、近代の帝国主義の先端を切っていたイギリスにアヘン戦争(1840年)を仕掛けられ、敗北してから第二次世界大戦に至るまで、転げ落ちるように世界の食い物にされ続けました。1948年に共産主義国家を興したのですが、共産主義で金を儲けることは不可能であったのです。これに気づいた鄧小平が、1978年に「経済が他の一切を圧倒する」という方針で国家資本主義をやり始めると、たちまち40年も立たないうちに世界第2位の経済大国となり、アメリカや日本が嫉妬し始めました。全ての人間は嫉妬をエネルギーの源泉として他人を凌駕し、支配する努力を行うように、国家も集団として嫉妬をエネルギーとして偉大な中国文明の歴史を背中に背負っている中国を、まずアメリカがいじめ始めました。中国もアメリカに負けないように、いかにして金を儲けるかを日夜腐心し続けています。中国の製薬メーカーも、3000年も続いた中国文明が築いた漢方と鍼灸で免疫を上げる医療をやっていては金が儲からないので、日本やアメリカに負けずに免疫を抑える医療や医薬品を金儲けの手段にし始めました。

 それではここでもう一度皆さんに問いたいのです。医療で金を儲ける方法には7つの大原則があることはご存知ですか?それでは資本主義的医療の絶対に金が儲かる医療の7つの大原理はなんでしょうか? 第一原理は、治療と称する行為中に患者を殺さないことです。第二原理は、治療と称する行為によって、患者の病気を治すことをしないことです。第三原理は、新たに病気を作り続けることです。第四原理は、病気の原因は不明だと言い続けることです。第五原理は、患者の症状だけを除去してあげることです。第六原理は、新たなる怖い病名をたくさん作り続けることです。第七原理は、自信を持って患者に嘘をつき続けることです。第八原理がありました。絶対に松本医院に受診させないことです!松本を嘘つき呼ばわりし続けることです。ワッハッハ!その意味を解説しましょう。

 第一原理は患者を殺さないことです。患者を殺してしまえば、医療機関は仕事がなくなってしまいます。現代文明社会には病気で亡くなるような原因はなくなってしまったので、病気で死ぬのは医者が殺すしかないのです。例えば、エイズの患者さんが死んでしまえば受診しなくなりますから、儲けはここで終わります。ところが、抗HIV剤はエイズを治すことはできませんが、一生治すことができないので、死ぬまでエイズ患者は受診してくれます。しかも製薬メーカーは抗HIV剤を死ぬまで製造し続けることができ、生かさず殺さずの治療を続けられるので、これほど金のなる木はないのです。しかも製薬メーカーと医療機関は、患者さんと一般大衆の両方から感謝されます。なぜならば、病気が治らなくても生き続けているということの方が、はるかに価値あるからです。

 第二原理は病気を治さないことです。例えば、HSVやVZVによる病気は絶対に死ぬわけではないのですが、殺しきることはできません。神経節に追い込むことだけが病気を治すことになります。ソリブジンは簡単にHSVやVZVを神経節に追い込むことができますが、アシクロビルは非常に時間がかかります。なぜならばソリブジンはアシクロビルよりも2000倍もHSVやVZVを神経節に追い込む力があるからです。さらにHSVやVZVとの戦いで死ぬことは絶対ないので神経節に追い込むことをできるだけさせないようにすればお金が儲かります。ソリブジンに比べて1/2000というはるかに弱い効力しかないアシクロビルさえもが、最大1週間分しか出せないという取り決めをしているのも、実はヘルペスによる病気をできる限り治さないようにするためなのです。弱いアシクロビルでも大量に長期に服用させれば現代の病気の大半が治ってしまうのです。それを知っている医療界のお偉い方は、患者の病気を治すよりも医薬業界が儲かる最高の努力をし続けているのです。アッハッハ!患者の皆さん、何のために毎月高額な健康保険料を毟り取られているのでしょうか?病気を治すためでしょうが、実は医者が儲けるために国民皆保険があるのです。アッハッハ!

 第三原理は新たに病気を作り続けることです。愚かな患者は症状=病気と考えています。従って医者は病気の本質は一切語らず、症状だけを取る薬を投与すれば愚かな患者を喜ばせて、まずお金を稼ぐことができます。もちろんその薬は全て病気を治すことができる免疫の働きをストップさせたり、免疫の遺伝子の働きを止めたり、免疫の遺伝子が本能的に作り出す最高の薬であるタンパク質の働きを止めるものばかりです。その代表がまさにステロイドであります。ステロイド以外のあらゆる薬の大半は、病気を治す人間の力を貶めるだけの化学物質であります。このステロイドや他の化学物質も免疫の遺伝子を変えてしまうので、一言で言えば見えない遺伝子の異常を引き起こすことにもなります。ステロイドの副作用については「ステロイドの副作用のコーナー」を読んでください。しかもこれらの薬は全て人間にとって異物でありますから、新たなる病気を作ります。この異物が人間の免疫の敵となるからです。この新たなる病気は、皆さんがご存知のように、薬の副作用といわれる様々な症状であり様々な病気であります。この新たなる副作用という病気を治すことができないにもかかわらず、新たなる病名がつき、従って新たなる別の薬が出されて、死ぬまで続くのです。医薬業界が永遠に成長産業であり続ける根拠はお分かりになりましたか?

 医薬業界が儲かり続ける第四原理は、病気の原因が不明だと言い続けることです。病気の原因はアホな患者に分からないと言い続けることです。原因が分からないにもかかわらず、免疫を抑え続ける薬を投与されると症状がなくなると愚かな患者は大喜びですから、ますます医薬業界は繁栄し続けます。それでは病気を起こす原因はどうなるでしょうか?いつも言っているように現代文明の病気の原因は人工化学物質とヘルペスだけですから、それを処理する免疫の働きがなくなると、原因はいつまでも体内に残り蓄積されていきます。免疫をいじめる薬の効果がなくなると、再び症状(病気)が現れます。これをまた医者たちは「病気の再発」とか「病気の再燃」とか「病気が治っていない」とか宣い続けます。実は、いじめられ続けた命を守る免疫の働きが戻っただけに過ぎないのです。だからこそ病気の再発や再燃はいいことなのです。なぜならば患者の免疫しか病気を治すことができないからです。このときも医者たちはさらにお金を儲けるために大量の免疫を抑える毒薬(麻薬)を延々と出し続けるのです。私が診察した患者さんで最も多い種類の薬を飲まされてきた人は35種類、二番目が30種類、20種類前後はザラです。だからこそ医者になれなかった人は製薬メーカーに勤めましょう。ワッハッハ!

 第五原理は、症状だけを除去することです。重複しますが、全ての病気は自分の免疫でしか治すことができませんから、病気を治したければ、絶対に免疫と敵との戦いで生じる症状を、免疫を抑えて取ってはいけないのです。あくまでも病気が治って初めて症状が消えてしまうのが、病気が治ってしまうという意味なのです。現代の病気は化学物質とヘルペスの2種類の敵と戦う免疫の働きによって症状が出るだけですから、免疫が負けて死ぬことはないのです。なぜならば普通の生活の中で人体に侵入してくる化学物質やヘルペスのために死ぬことはないからです。従って症状は、最後になくすために症状が出ているだけなのです。言い換えると、病気を治すために病気になるのです。この表現は面白いでしょう?なぜこんな言い方が生まれるのでしょうか?愚かな大衆は、愚かな医者も含めて病気と症状を同一視しているからです。実は病気と症状は区別すべきであることは何十回も述べています。

 それでは、病気の本質についてもう一度復習しましょう。病気とは人体にとって異物が侵入したときに、その異物を4つの方法(⒈殺すこと、⒉体外に排除すること、⒊共存すること、⒋神経節や細胞内に封じ込めること)で処理しようとする免疫の働きによって起こります。症状とはその際に免疫と異物の戦い(炎症)によって生じる現象です。この現象は、異物を4つの方法で処理するときに多かれ少なかれ必ず見られるものであり、免疫が病気を治すためには絶対に必要な現象であります。従って症状は病気を治すためには絶対に必要なのです。ちょうど生きるためにはいやな勉強が絶対に子供達に必要であるのと同じです。いや、勉強は死ぬまで必要なのですが、麻薬である遊びだけが子供や大人に蔓延しているのが今の医療と極めて似ていると思いませんか?私は麻薬である遊びがいやですから、休みの日もこのように勉強した成果を皆さんにお伝えしているのです。もちろん私は遊びが悪いと言っているのではないのです。遊びばかりして勉強しない子供や大人に対して、「もっと勉強しなければ、賢い大人に騙されますよ」と忠告しているだけなのです。

 実は、免疫が病気を治しているときに、どうしても毒薬(麻薬)が必要なときがあります。それは免疫と病気の原因とが激しい戦いをしている最中に、滅多にないことですが人体が死ぬような状況が見られることがあります。とりわけ、ステロイドを始めとする免疫抑制剤を長期に大量に使ってきた人たちが、これらの薬をやめるときに見られるリバウンド症状に際して見られることが極めて稀にあります。このようなときには一時的に戦いをやめさせるためにステロイドを使わざるを得ないときがあるのです。つまりステロイドを始めとする全ての免疫抑制剤は、病気を治すための薬ではなく、死ぬか生きるかのときに用いざるをえない必要悪であり、必要な毒薬といえます。生死に全く関係ないときにステロイドは絶対に使ってはならないのです。このような生死に関わるようなリバウンド現象を起こさないためにも、病気の始めからステロイドを始めとする毒薬は絶対に使うべきではないのです。私は30年以上もステロイドを使わない医療をやっていますが、誰も医療事故で殺したことはありません。今後も医療で人を殺すことがないように、今まで通り常に患者さんと携帯電話を通じて密接なコンタクトを取り続け、いざという時に対応ができるようにし続けます。

 第六原理は、新たなる怖い病名を作り続けることです。現代の病気の原因は8種類のヘルペスウイルスと現代文明が250年かけて作り続けた何千万種類の人工化学物質であることは、何千回も書きました。つまり、病気の原因としては2種類しかないのにもかかわらず、世界中で公式に認められている病名は22000種類以上もあります。化学物質を処理する免疫の方は、IgEを作ってアレルギーにするか、IgGを作って膠原病にするかによって2種類の正しい病名がつけられます。さらにその2種類の病名は、人体のどの組織で戦うかによっていくつかの詳しい病名をつけることが可能です。アレルギーであれば鼻炎、結膜炎、気管支炎(気管支喘息)、アトピーになります。ところが医者たちは気管支喘息とアトピーは全く別の病気としているのです。残念です。一方、ヘルペスは、神経にいるヘルペスと免疫が戦うか、あるいは、あらゆる上皮細胞に潜んでいるヘルペスと免疫が戦うかの病気に対して、2種類の正しい病名をつけることが可能です。例えば、神経で戦う時には、戦う神経の場所や種類により三叉神経痛、顔面神経麻痺、肋間神経痛、頭痛(脳血管神経炎)、だるさ(第十脳神経炎)、難聴(蝸牛神経炎)、めまい(前庭神経炎)など無数の正しい病名をつけることができます。ところがこれらの病気の原因はヘルペスであるにすぎないのに、全て原因不明とされています。残念です。神経細胞以外の上皮細胞に潜んだ他のヘルペスの仲間たちと免疫が戦う時に別の病気を引き起こしているだけなのです。その仲間の名前はEBウイルスであり、サイトメガロウイルスであるのです。この2つのウイルスについては詳しく下に書きます。

 第七原理は、無知なる患者に自信を持って嘘をつき続けることです。日本列島は全ての業界において嘘で満ち溢れています。まず代表的なものは政治の世界です。安倍首相は、戦争法案であるのに平和法案と言いくるめ、日本中のお偉い権力者や支配者や経営者に、自分の後に続けと言わんばかりに嘘の模範を示してくれています。アッハッハ!だからこそ新聞は嘘で満ち溢れています。東芝の嘘、東洋ゴムの嘘。一流企業である東洋ゴムは3度も大嘘をついています。もちろん今バレていない嘘はまた露見するかもしれません。三井住友不動産の嘘、旭化成の嘘、政治家の献金の嘘、並べたらキリがありません。スポーツ界においてもFIFAの幹部たちの金儲けのための不正と嘘。スポーツ界に嘘をもたらす巨人軍の野球賭博。さらに世界的にはトヨタと一二を争う売上高を誇るフォルクスワーゲンの嘘です。2007年から8年間もバレない嘘をつき通してきましたがやっとバレてしまいました。嘘の全てを書き記すのには一生かかりますからここでやめますね。アッハッハ!

 なぜ世界中の資本家たちは嘘をつくのでしょうか?答えは極めて簡単です。金儲けです。資本主義は、嘘つき資本主義と改名した方がいいようですね、ワッハッハ!みなさん、なぜ嘘が良くないのかご存知ですか?この資本主義の世の中に誰もが欲しがる快楽の源泉があります。金です。金こそが生活の糧であり、幸せの元であります。自分だけの幸せを独占するために嘘をついて他人の幸せを奪い取り、他人を不幸せにしてしまうから、嘘は良くないのです。つまり、人の幸せを奪い取ってしまうからです。この地球上に生きている73億人の誰一人として金が欲しくない人はいません。自分だけの快楽の欲望を満たすために金の奪い合いを日々やっているのが資本主義の人間の生活です。一言で言うと、人間は金儲けのためにだけ生きていると言っても言い過ぎではないのです。資本主義は別名、拝金教という宗教を実践する社会といっても良いかもしれません。アメリカにいるユダヤ人はこの拝金教の元祖なのです。人間のエゴなる遺伝子は金を儲けて快楽を実現するために生き続けるので、その目的を達成するために人間の頭脳はあらゆる手段を取り続けます。嘘はその手段の一つに過ぎません。いや、嘘はバレない限りは最高の手段です。アッハッハ!

 私が今書いていることは、世界でただ一人病気を治すことは自分の免疫だけであり、患者が生まれ持った免疫の遺伝子だけであり、最高の薬は免疫の遺伝子が作るタンパクだけであるという真実を伝えようとしているだけなのです。こんな真実を世界中の医者の誰一人として言わないものですから、まるで私が嘘をついているように見えませんか?アッハッハ!しかしながら、私は真実以外を語るつもりは全くありません。だからこそ、免疫を抑える薬しか作れない製薬メーカーの悪事と、そのような薬しか出さない悪事を暴いているだけなのです。ただし残念ながら医者は、最高裁判所の裁判長も最高検察庁長官も医学に関しては完璧に無知ですから、永遠にバラされることなく好きなだけ嘘がつけます。バレない限り永遠に医薬業界は繁栄し続けるのです。みなさん、医学部をもっと作ってもらって医者を大量生産し、頭のいい人も悪い人も医者になって、金儲けできるようにしましょう。そうなれば日本は永遠に繁栄しつづけるでしょう。ワッハッハ!

 さぁ、ここから本格的にヘルペスウイルスの仲間である、EBウイルスとサイトメガロウイルスについて詳しく勉強していきましょう。これほど進んだ医学でも、病気の原因がわからないという病気が何千とあります。その中で治りにくいとされている原因不明の病気を難病と指定されています。実を言えば、この難病の原因の大半はEBウイルスとサイトメガロウイルスなのです。もちろん、難病とされている病気の原因のいくつかは、単純ヘルペスと水痘帯状ヘルペスであることは言うまでもありません。EBウイルスとサイトメガロウイルスは、単純ヘルペスと水痘帯状ヘルペスよりもはるかに悪性度の高い手強い敵であります。だからこそ、今日からEBウイルスとサイトメガロウイルスについて最新の知見を勉強しながら、私自身の最新の臨床に基づいて深く探究していきましょう。

 EBウイルスの発見のきっかけは、1958年、デニス・バーキットは中央・西アフリカの子供の顎のリンパ節によく見られる悪性リンパ腫を記載したことから始まります。デニス・バーキットは、これをバーキットリンパ腫と名付けました。現在も悪性リンパ腫は原因不明と言われていますが、実は、EBウイルスがBリンパ球やTリンパ球やNK細胞に入り込んで、これらのリンパ球がリンパ節で増殖して起こすリンパ腫であります。リンパ腫というのは、人体に600個以上あるといわれているリンパ節が腫れることです。従って、リンパ腫には癌でない良性リンパ腫と癌である悪性リンパ腫があります。それでは、どうして良性リンパ腫と悪性リンパ腫が生じるのでしょうか?一般には、リンパ腫は全て悪性であるといわれていますが、本当でしょうか?このような難しい問題も書き進むに連れて明らかにしていきたいと思います。

 さらに1964年に、マイケル・エプスタインとアイヴォン・バーはこの腫瘍の細胞培養に成功し、その細胞内に電子顕微鏡でヘルペス型ウイルス粒子を発見しました。その後、徐々にこのEBウイルスの疫学や、生物活性が明らかにされ、この2人の発見者にちなんでエプスタイン・バール・ウイルス(EBV)と呼ばれるようになったのです。

今日はここまでです。2015/10/22